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創業者への思い

2009.02.20

今回は、社員たちから「会長」と親しみをもって呼ばれ、会長職を引退した後今でも健在である当社の創業者について書いてみようと思います。

会長は大正11年の戌年12月3日生まれ、昨年暮れで満86歳になりました。今でも会社のことが気になるようで、折に触れ営業の状況を尋ねたり、自分の厳しかった時代の経験をもとに活きたアドバイスをくれます。時には昼頃に来社し、社員と昼食を共にしながら貴重な話しを聞かせてくれます。

会長は、戦後復員後、故郷の宮城県仙台市で倉庫運送業を営み始めました。その後東京に出てきたのが35歳の時だったといいますから、ちょうど今の私と同じ年頃です(私はこの2月に36歳の誕生日を迎えました)。そして千代田区神田に現在の日本ロジステックの前身である神田運輸倉庫㈱を新たに立ち上げました。仙台で創業し上京の際兄弟に託した会社、現在の東邦運輸倉庫㈱は東北6県で屈指の運輸倉庫会社として大きく成長しています。
会長の現役時代は、戦後の混乱期から高度成長の時期と重なっています。その頃の様子は、引退後自ら書き上げ自費出版した『我が人生の五計』という本にまとめられています。今でも会長はこの本を名刺代わりに使っているようです。
『我が人生の五計』を読み、また伝え聞いたところでは、会長の営業力には並外れたものがあったようです。社長時代には文字通り日夜営業に励み、子供時代同じ敷地内に祖父と孫として住んでいた私も、夜接待が終わって帰ってくる姿をよく見たことを覚えています。家でも仕事、特に営業のことを常に考えているようでした。そのため、今でも私たちに会うたびに営業をしっかりするようにと口酸っぱく言っています。

私には、忘れられない会長の言葉があります。私がまだ高校生だったある休みの日、私に「日本一の経営者になって会社を日本一にしてくれ」と言ったのです。そのとき会長は60歳後半でしたが、「日本一の会社にしようと頑張ってきたが、当社より大きな会社たくさんあってその夢を果たすことは出来なかった」と笑って言ったのを覚えています。こんな大きなことをいう会長が私は大好きです。

私は2005年10月に、神田運輸倉庫㈱から社名変更した日本ロジステック㈱に入社、まもなく3年半ほどになりますが、勤め始めてもなお創業者である会長が健在なことをありがたいことだと感じています。時代が変わっても変わらないもの、例えば会長の持っている経験はどんな時代でも通用するもの、そして私に絶対的に不足していると思っているものです。普遍的な知識と経験で、私に足らない部分を補ってくれる会長の薫陶に今でも直に接することが出来るのは幸運なことであり、最近足腰に衰えを感じるようになったとはいっても、会長がこれからも末永く元気であってくれることを願わずにはいられません。

1989年(平成元年)、神田運輸倉庫㈱は日本ロジステック㈱に変更し、同時に現在の鈴木社長が就任しました。現在当社はその営業資源を首都圏に集中させており、すぐに日本で一番というわけにはいかないかも知れませんが、社名に日本と謳っている以上、また、会長の期待に応えるためにも、日本一を目指して出来ることからやっていきたいと思っています。

                                          (取)管理本部長 黒川尚悟




 

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